「イタッ。」
「どうしたのルル?」
「……、唇が切れたみたいだ。」
「見せて。」
「ん。」
「ぁー本当切れちゃってるね、痛そう。」
「だからそう言っているだろ……。何とかしろスザク。」
「何とかって言われても……。」
寒さからか、いつもより赤みの増している頬に手を沿わせてそのまま口付けて、小さな傷に舌を這わす。
「「……。」」
「直った?」
「まだ痛い。」
「もう一度する?」
「唇が切れた時は舐めると、悪化するんじゃないのか?」
「じゃあ、やめる?」
「……。」
「クリーム塗ってあげるから早く治してね、
「感触が悪くて、キスが楽しめないからか?」
「ルルが痛そうだと僕も辛いからだょ。」
「……、タラシ(ぽそり)。」
「ルルだけにね。」
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