日和
自分がアイツを見て、一番最初に思ったことは、なんだこいつ。だった。
見ているとイライラして、どうしようもない破壊衝動が湧き上がってしまう(しかし行く先のない俺は何かを壊して、問題を起こす訳にはいかない)
だから見ないように、出来る限り、近付かないようにしているというのに、アイツは人の名前を馬鹿みたいに繰り返し呼びながら近寄って来て、筆と紙を片手に身振り手振りを付けて、そこらに転がっている石がどうだの、生えてる草がどうだの語ってくる…忌々しい。
門弟を集めて話をしていたかと思いきや、何を思ってかいきなり振り向いてこちらに話を降ってくる…煩わしい
憎々しい
大体アイツはあぶなかっしいんだ
ふらふらふらふら歩いて木にぶつかったり障害もないようなところで転んでり
そのくせ頭を押さえてたかと思ったらぶつかったり木の幹がなんだと騒いだり転んだ先に落ちてた葉が
血と肉を与えし父母よ育てると約しき義父母よ
申し訳ありません
この胸にはあなた方を喪った悲しみがあります
未だ癒えぬ傷があります
一生消えぬ蟠りとなるでしょう
しかしあなた方を失ったからあの人に出会えたと考えてしまいました
慕わしきあなた方を喪い愛しきあの人を手に入れました
あなた方
あの人に会えた生に感謝を覚える親不孝物をお許し下さい
僕はね俳句が好きだけど嫌いなんだ
滑稽な文章を書くのが当たり前のこの世界でそのまま書けば結構売れるけどそのままなのは嫌なの
というわけで
今日も工事現場に行ってきます
復活
山獄
俺は10代目をお慕いしているんだ
俺はお前が好きだぜ
くくち
お前はどれだけ人に愛されているか一度知った方がいい
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